凡人の視点

モトジムカーナがメイン。長くてあと2年。

スタート地点に立つ

ジムカーナに限らず、サーキットでも同じだと思いますが、速くなるためにまず行うべきことは、①現状把握→②分析・考察→③実験→④検証→①…だと思います。

特に重要なのは、①現状把握です。速くなるということは、何かしら現状を変更することを意味しますので、現状を把握しなければ何を変更すべきか分からないし、ガムシャラに練習したところで効率的ではないためです。苦手意識があっても客観的には速いかもしれません。逆も然り。

変更すべき部分は、当然、自分に足りない・悪い部分になりますが、それを洗い出すことで、変更の方向性を考える、すなわち②分析・考察をすることができます。例えば分析の結果、回転が大きいのであれば、バンクで小さくする、舵角で小さくする、という選択肢が出来ますし、パイロンから遠いのであれば、パイロンに近づくことを意識して、更にどの部分で一番近くによるべきかを考えることが出来ます。

勿論、考察をしただけでは無意味であり、考察に基づいて、③実験を行います。上の例でいうと、バンクで回転を小さくするならば、バンクを深める必要があるので、定常円旋回を同じスピードで小さく回る練習をしたり、膝スリしてみたり。舵角で小さくするならばキレ角を増やしたり、スピードを殺してハンドルを見ながら回転してみたり。

そして、実験の結果、実際に速くなったのか、遅くなったのかの④検証を行います。このときに気をつけるべきことは、全体のタイム差が縮まるかどうかではなく、たとえ全体のタイム差が広がっても個々のセクションのタイム差が縮まっているかどうかを重視すべきです。基本的には、全体のタイムは個々のセクションのタイムの集合体であるところ、実験した部分によって元々タイムが出てた他のセクションに影響が出てるに過ぎないからです。個々のセクションのタイムが落ちているなら、①〜③が足りていない又はおかしい、ということになります。やり直しです。

まとめると、まぁ殆どPDCAサイクルですね。

この方法の利点は、忙しくてバイクの練習時間がとりにくかったり、予算的に練習に行きにくい人にとっては、パソコンさえあれば比較動画を作成することにより家でもイメトレを出来たり、少ない練習時間の中で効率的・効果的に練習が出来る、というところにあります。ガッツリ練習出来る人にとっても、効率的・効果的だとは思いますが。

今のところ、①現状把握が一番大事であり、スタート地点だと思いますので、それが何故か、また、その方法(主に比較動画作成)については、後日もう少し具体的に掘り下げます。